『BUTTER』 柚木麻子

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読み始めると分かるけど、ある連続不審死事件をモチーフにした長編小説だ。ただし現実の事件の真相解明を試みたものではない。

 

東京拘置所に勾留中されている被告人・梶井真奈子(通称「カジマナ」)と、彼女からの独占インタビューを狙う週刊誌記者・町田里佳とのやりとりを中心にしている。

料理が好きなカジマナの歓心を得ようと、里佳はカジマナからバターたっぷりの料理を教わる。
濃密な料理小説の一面もあり、バターはその象徴。美味しそうなのだが、少しこってりした料理が次々と出てくる。

里佳の親友の伶子も加わり、女性たちの様々な葛藤が描かれる。その内面の描写はこの作者ならでは。

カジマナの犯罪についてはよく分からないところもあったが、引き込まれて最後は一気に読んだ。 

(追記)

これは関係ないけどTOEICの話

TOEICは以前825点だった。800を超えてればいいのだが、最近は900以上の人が増えていて、また受けようかとちょっと迷ってる。(去年から考えていて書いたこともある。)

前は殆ど準備しなかったので、参考書を買ってみた。リスニングはいいんだけど、リーディングの量が多いな。(前も時間が足りなかった記憶が。)

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