『私をくいとめて』 綿矢りさ

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久しぶりに再読した。綿矢りさは好きな作家だけど、新作が出るのが先になりそうで、それまではこうして読み返している。小説以外の、エッセイとか書いてくれるといいんだけど。

 

主人公みつ子は32歳の独身OLで、どちらかと言うとひとりが気楽、恋人はいなくてマッタリと生きている。困ったときは脳内にいる「A」が答えを教えてくれる。
「A」との会話がこの物語のポイントだ。

結婚してローマに住む友人を訪ねるところは、分量も多くて力が入っている。
イタリアはミラノには仕事で行ったことがあるけど、ここを読むとローマに行きたくなるな。

 

取引先の多田くんといい感じになって、という辺りから急速に展開する。最後、「A」が主人公の背中を押す場面の描写は、切なさを感じさせてさすがにうまい。終わり方もよかった。

(追記)
先週末は仕事納めだった。

今年も仕事は大変だったけど、まあ全体的には頑張ったかな。ストレスが溜まりがちだったのは、それは皆同じか。とにかく、終わったので嬉しい!