『上流階級 富久丸百貨店外商部 其の一』高殿円

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フォロワーの方のお勧めの本だ。

 

兵庫県芦屋市の百貨店を舞台に、外商部で働くことになった主人公(鮫島静緒)が、
多額のノルマを抱えながら奮闘する姿を描くお仕事小説。

バイトとして洋菓子店で働いていたところを、優秀さを買われて引き抜かれた主人公なのだが、その仕事ぶりはなかなか痛快だ。

 

主人公の周りを取り巻く人達も個性的で、中でも同僚の桝家修平との不思議な関係が面白い。ドラマ化すると彼は誰かな、高橋一生とか(少し違うか)、など考えながら読むのも楽しい。

外商の世界にリアリティーを感じるのは、作者が関係者に綿密に取材したからだろうと思う。もしかして外商の経験があるのかもしれないが。

この作者は初めて読んだけど、とても面白かった。表紙もきらびやかで手に取ってみたくなる。続編もあるので読んでみたい。