映画 『ノルウェイの森』
この映画の原作を愛読している。最も好きな小説の一つだ。映画は映像は美しいのだが、イメージが固まっているためか不満が残る。
直子(菊地凛子)が僕(松山ケンイチ)に「私のことをいつまでも忘れないでくれる?」と言うのは、最後の方ではなく原作通り最初にしないと。重要な伏線で、暗示しているのが台無しでしょう。
また、僕が緑(水原希子)の父親と病院で会うシーンでは、キュウリの話をしてほしかった。あのエピソードが無いと締まらない感じがする。
あと、レイコさん(霧島れいか)は最後に僕を訪ねて、そして僕と寝るのだが、その時原作ではレイコさんは直子の服を着ているけど、映画でははっきりしない。これも不満だ。
その他、直子のイメージは菊地凛子とはちょっと違うな。まあこれは個人的な感想だけど。
と色々並べたけど、印象的なシーンもあった。緑との会話や、療養所で直子と会うところなどで。松山ケンイチの演技はよかった。
登場するフレンチレストランは、西麻布のオーベルジュ・ド・リル トーキョーが使われたそうだ。
(追記)
直子の大学は津田塾だと聞いたことがある。ここは、大学の時のサークルにいて、また卒業生のいとこもいるし親近感があるな。これも個人的などうでもいい話だけど。