『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎

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この作者の作品を読もうと思っていたのだが、最近『愛がなんだ』の今泉監督の次の映画の原作がこの本と知って読んでみた。
今泉監督からは、『愛がなんだ』の映画と原作(角田光代)のツイートにいいねをもらい好印象を持っている。

 

恋愛物なのだが、軽い連作短編集で読みやすい。冒頭の「アイネクライネ」から最後の「ナハトムジーク」までの6編。

登場人物の配置、伏線回収が巧みで面白かった。特に「ルックスライク」が印象的。詳しくは書かないが、小道具というかエピソードの扱い方がうまいと感じた。
ただし全体を通して登場人物が多いので、つながりを確認するのに少し時間が必要だ。

 

この作者の他の作品も読んでみたいと思う。そして今泉監督がどう描くのかも興味がある。